学研全訳古語辞典 |
てう-ぶく 【調伏】
①
身・口(く)・意の三業(さんごう)を調和統一して、煩悩や悪行を制圧すること。「でうぶく」とも。◇仏教語。
②
(密教で)仏力(ぶつりき)を頼み祈って、たたりをなす怨霊(おんりよう)や敵などを降伏(ごうぶく)させること。「でうぶく」とも。
出典今昔物語集 一四・四五
「利仁(としひと)の将軍の死にし事は、そのてうぶくの法の験(しるし)によりてなりけり」
[訳] 利仁将軍が死んだことは、その調伏の祈禱(きとう)の霊験によってであった。◇仏教語。
③
呪詛(じゆそ)。まじないなどによって、人をのろい殺すこと。
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