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はつかなりの意味

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学研全訳古語辞典

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はつ-か・なり 【僅かなり】

形容動詞ナリ活用

活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}


かすかだ。ほのかだ。


出典古今集 恋一


「春日野(かすがの)の雪間(ゆきま)を分けて生ひ出(い)でくる草のはつかに見えし君はも」


[訳] ⇒かすがののゆきまをわけて…。


ほんのわずかだ。ちょっとだ。


出典源氏物語 若菜下


「今宵(こよひ)の遊びは、長くはあらではつかなるほどにと思ひつるを」


[訳] 今晩の管弦の遊びは、長く続けないで、ほんのわずかな時間で(やめよう)と思っていたのに。


参考

類義語「わづかなり」は分量の少なさを意味し別語だが、中世から混同が生じ、「はつかなり」が消滅した。⇒わづかなり


参考








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