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よそふの意味

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よそ・ふ 【寄そふ・比ふ】

他動詞ハ行下二段活用

活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}


くらべる。引き寄せてくらべる。たとえる。


出典源氏物語 桐壺


「花・鳥の色にも音(ね)にもよそふべき方(かた)ぞなき」


[訳] (桐壺更衣(きりつぼのこうい)の美しさは)花の色にも、鳥の声にもくらべられる方法がない。


関係づける。かこつける。ことよせる。


出典古今集 恋三


「思ふどちひとりひとりが恋ひ死なば誰(たれ)によそへて藤衣(ふぢごろも)着む」


[訳] ひそかに思い合っている私たち二人のうち、どちらか一人が恋い焦がれて死んだなら、(忍ぶ仲なので)いったいだれの死にかこつけて喪服を着ようか。


参考

「よそふ」と「なずらふ」の違い 「よそふ」に似た意味の言葉として「なずらふ」があるが、「よそふ」が、あるものにほかのものを寄せて関係づけるという意味を表すのに対して、「なずらふ」は、あるものとほかのものとを同じものとして見るという意味を表す。



よそ・ふ 【装ふ】

他動詞ハ行四段活用

活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}


身づくろいする。飾り整える。


出典万葉集 一七七七


「君なくはなぞ身よそはむ」


[訳] あなたがいないならばどうしてこの身を飾りましょうか。


整え設ける。準備する。支度する。


出典源氏物語 絵合


「女房のさぶらひに、御座(おまし)よそはせて」


[訳] 女房の詰め所に御座所を準備させて。


(飲食物を)整え用意する。器に盛る。


出典平家物語 八・猫間


「飯(はん)うづだかくよそひ」


[訳] 飯を山もりに器に盛り。


注意

現代語「装(よそ)う」にはの意味はない。








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