学研全訳古語辞典 |
み-いだ・す 【見出だす】
活用{さ/し/す/す/せ/せ}
①
外を見る。ながめやる。
出典伊勢物語 六九
「男、はた寝られざりければ、外(と)の方(かた)をみいだして臥(ふ)せるに」
[訳] 男もまた寝られなかったので、外の方をながめやって、横になっていると。[反対語] 見入る。
②
見つける。見つけ出す。発見する。
出典宇治拾遺 五・一
「この地蔵納めて置き奉りけるを思ひ出して、みいだしたりけり」
[訳] この地蔵を(奥の部屋に)お納め置き申し上げてあったことを思い出して、見つけ出したのであった。
③
(目を)むく。みはる。みひらく。
出典曾我物語 七
「持ちたる扇をさっと開き、大きに目をみいだし」
[訳] 持っている扇をさっと開いて、大きな目をむいて。
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