学研全訳古語辞典 |
あやめぐさ…
分類俳句
「菖蒲草足に結ばん草鞋(わらぢ)の緒(を)」
出典奥の細道 仙台・芭蕉(ばせう)
[訳] 折から端午(たんご)の節句で、家々の軒には菖蒲(しようぶ)が葺(ふ)いてある。せめて自分も草鞋の緒に菖蒲を結び、邪気をはらって旅立とう。
鑑賞
旅の餞別(せんべつ)に草鞋をもらったときの作。季語は「あやめ草」で、季は夏。
あやめ-ぐさ 【菖蒲草】
あやめ(菖蒲)。
参考
和歌では、「ほととぎす鳴くや五月(さつき)のあやめ草(=序詞(じよことば))あやめも知らぬ恋もするかな」(『古今和歌集』)〈⇒ほととぎすなくやさつきの…。〉のように「あやめも知らぬ」を導く序詞の一部ともなる。
あやめぐさのページへのリンク |