古語:

いやしの意味

古文辞書 - Weblio古語辞典古語辞典
約23000語収録の古語辞典

古語辞典


    



学研全訳古語辞典

学研教育出版学研教育出版

いや・し 【卑し・賤し】

形容詞シク活用

活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}


身分が低い。地位が低い。


出典方丈記 


「たましきの都のうちに、棟を並べ甍(いらか)を争へる、高きいやしき人のすまひは」


[訳] 玉を敷いたように美しくりっぱな都の中に、棟を並べ屋根の高さを競っている、身分が高い人や身分が低い人の住居は。


粗末である。みすぼらしい。


出典徒然草 二二〇


「何事も辺土はいやしく、かたくななれど」


[訳] 何事につけても片いなかは粗末で、粗野であるけれども。


けちだ。さもしい。いじきたない。


出典枕草子 関白殿、二月二十一日に


「いかにいやしく物惜しみせさせ給(たま)ふ宮とて」


[訳] どんなにさもしく物惜しみをなさる宮だといって。


下品だ。


出典枕草子 ふと心おとりとかするものは


「ただ文字一つに、あてにもいやしうもなるは、いかなるにかあらむ」


[訳] ほんの言葉づかい一つで、上品にも下品にもなるのは、どういうわけだろうか。◇「いやしう」はウ音便。








いやしのページへのリンク
「いやし」の関連用語

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   

・英和辞典なら、Weblio英和・和英辞典

・英単語学習なら、Weblio英単語帳

いやしのお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   

・英和辞典なら、Weblio英和・和英辞典

・英単語学習なら、Weblio英単語帳




いやしのページの著作権
古語辞典 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
学研教育出版学研教育出版
©GAKKEN 2024 Printed in Japan

©2024 GRAS Group, Inc.RSS