学研全訳古語辞典 |
うち-ふ・く 【打ち吹く】
活用{か/き/く/く/け/け}
(風などが)吹く。
出典源氏物語 夕顔
「風少しうちふきたるに」
[訳] 風が少し吹いていて。◆「うち」は接頭語。
活用{か/き/く/く/け/け}
(笛などを)吹き鳴らす。
出典源氏物語 横笛
「この笛をうちふき給(たま)ひつつ」
[訳] この笛を吹きなさりながら。◆「うち」は接頭語。
うち-ふ・く 【打ち更く】
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
夜更けになる。夜が更ける。
出典徒然草 一九一
「うちふけて参れる人の、清げなるさましたる、いとよし」
[訳] 夜が更けて(貴人の所に)参上している人で、さっぱりときれいなようすをしているのは、まことによい。◆「うち」は接頭語。
うちふくのページへのリンク |