学研全訳古語辞典 |
か-がし 【彼がし】
だれそれ。▽不定称の人称代名詞。名を知らない人をさして、多く「なにがし」と対(つい)で用いる。
出典大鏡 伊尹
「一番にはなにがし、二番にはかがしなどいひしかど」
[訳] 一番にはだれそれ、二番にはだれそれなどといったが。◆「がし」は接尾語。
かがし 【案山子】
かかし。田畑の作物を鳥獣の害から守るために立てる人形。そほづ。[季語] 秋。
参考
鳥獣の嫌う悪臭を発するものを立てた「鹿驚(かがし)」が人形にかわったもので、本来は田の神をかたどったもの。
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