学研全訳古語辞典 |
こ-ぐら・し 【小暗し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
薄暗い。
出典更級日記 東山なる所
「二十余日の暁がたの月、いみじくあはれに、山の方はこぐらく」
[訳] 二十日過ぎの夜明け方の月がたいそう趣深く、山の方は薄暗く。◆「こ」は接頭語。
こ-ぐら・し 【木暗し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
木が茂っていて、あたりが暗い。
出典源氏物語 若紫
「荒れたる家の、木立いとものふりてこぐらう見えたるあり」
[訳] 荒れている家で、庭の木立がどことなくたいそう年数を経て、木の茂みで暗く見えている所がある。◇「こぐらう」はウ音便。
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