学研全訳古語辞典 |
こころ-ばせ 【心ばせ】
①
気配り。心遣い。
出典宇治拾遺 一三・二
「こころばせある人だにも、物につまづき倒るることは、常のことなり」
[訳] 気配りのある人でも、物につまずいて倒れることは、常のことである。
②
気立て。性質。
出典源氏物語 桐壺
「こころばせのなだらかに目やすく、憎みがたかりしことなど、今ぞおぼし出(い)づる」
[訳] 気立てが温和で感じがよく、憎みきれなかったことなどを、今になって思い出しなさる。
参考
人の性質について、多くはほめ言葉として使われる。
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