学研全訳古語辞典 |
こと-しげ・し
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
(一)
【言繁し】人のうわさがうるさい。
出典万葉集 一五一五
「ことしげき里に住まずは」
[訳] 口うるさい人里に住まないで。
(二)
【事繁し】(する事が多くて)忙しい。多忙である。
出典徒然草 二七
「今の世のことしげきに紛れて、院に参る人もなきぞさびしげなる」
[訳] 新帝の御代の公務が多くて忙しいのに取りまぎれて、上皇の御所に参上する人もないのは寂しいようすである。
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