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さりぬべしの意味

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学研全訳古語辞典

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さり-ぬ-・べし 【然りぬべし】

分類連語


適している。ふさわしい。差し支えない。当然である。


出典平家物語 七・忠度都落


「これに候ふ巻物のうちに、さりぬべきもの候はば」


[訳] ここにあります巻物の中に、(勅撰(ちよくせん)集に入れる歌として)ふさわしいものがありましたら。


なかなかのものだ。立派だ。相当な身分である。


出典枕草子 おひさきなく


「なほ、さりぬべからむ人の娘などは、さしまじらはせ」


[訳] やはり相当な身分であるような人の娘などは、宮仕えをさせ。


注意

(1)「さりぬべき」の形で連体修飾語となることも多い。(2)訳すときには、前後の文脈から具体的な内容をつかまなければならない。


なりたち

ラ変動詞「さり」の連用形+完了の助動詞「ぬ」の終止形+推量の助動詞「べし」








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