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すゑの意味

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学研全訳古語辞典

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すゑ 【据ゑ】

(スエ)動詞「すう」の未然形・連用形。



すゑ 【末】

名詞

先端。末端。


出典源氏物語 若紫


「髪の美しげにそがれたるすゑも」


[訳] (尼君の)髪がきれいに切り落とされている先端も。


下。果て。奥。


出典平家物語 九・宇治川先陣


「この川は近江(あふみ)の湖のすゑなれば」


[訳] この川は近江の(琵琶(びわ))湖の下の流れなので。


将来。未来。後の世。


出典源氏物語 若紫


「初草の生(お)ひゆくすゑも知らぬ間にいかでか露の消えむとすらむ」


[訳] ⇒はつくさの…。


子孫。


出典大鏡 時平


「この大臣(おとど)の御すゑはおはせぬなり」


[訳] この大臣(=時平)のご子孫はいらっしゃらないのである。


終わり。


出典徒然草 九一


「この日あること、すゑ通らずと言ひて」


[訳] この日に起こることは、終わりを全うしないと言って。


結果。


出典増鏡 新島守


「その恨みのすゑなどより、事起こるなりけり」


[訳] その恨みの結果などから、事件が起こるのであった。


和歌の下の句。


出典枕草子 清涼殿の丑寅のすみの


「歌どもの本(もと)を仰せられて、『これがすゑいかに』と問はせ給(たま)ふに」


[訳] 多くの歌の上の句を仰せになられて「この下の句は何か」とお尋ねになるので。[反対語]本(もと)。



末の松山

分類地名


歌枕(うたまくら)。今の宮城県多賀城市の海岸近くの丘とも、岩手県二戸(にのへ)市にある丘ともいう。歌では、末の松山を波が越えるということを、あり得ないこと、心変わりすることのたとえとして用いる。



すゑ 【陶・須恵】

名詞

上代の釉薬(うわぐすり)をかけずに焼いた、黒みをおびた焼き物・陶器。須恵器。








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