学研全訳古語辞典 |
せん-・ず 【先ず】
活用{ぜ/じ/ず/ずる/ずれ/ぜよ}
先を越す。先手を取る。先立つ。
出典源氏物語 若菜上
「おほいまうち君にせんぜられて、ねたうおぼえはべり」
[訳] 大臣に先を越されて、くやしく思われます。
せん-・ず 【撰ず】
活用{ぜ/じ/ず/ずる/ずれ/ぜよ}
多くの詩歌・文章の中から、よいものをえらびとる。
出典栄花物語 月の宴
「後にせんずとて後撰集(ごせんしふ)といふ名をつけさせ給(たま)ひて」
[訳] (古今和歌集の)後からえらびとるということで後撰集という名をつけなさって。
せ-・んず 【為んず】
分類連語
しようとする。するようになる。
出典宇治拾遺 四・六
「高名(かうみやう)せんずる人は、その相ありとも」
[訳] 名をあげるようになる人は、たとえその人相があっても。
なりたち
サ変動詞「す」の未然形+推量の助動詞「んず」
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