学研全訳古語辞典 |
と・づ 【閉づ】
活用{ぢ/ぢ/づ/づる/づれ/ぢよ}
①
閉ざされる。ふさがる。閉じこもる。
出典源氏物語 明石
「すべて道とぢて」
[訳] すべて道がふさがって。
②
水が凍る。結ぶ。
出典源氏物語 賢木
「岩井の水も氷とぢ」
[訳] 岩清水の井戸の水も氷が結んで。
活用{ぢ/ぢ/づ/づる/づれ/ぢよ}
①
閉ざす。ふさぐ。しめる。
出典平家物語 七・忠度都落
「門戸をとぢて開かず」
[訳] 門を閉ざして開かない。
②
閉じ込める。
出典源氏物語 夕霧
「まだ、夕暮れの霧にとぢられて」
[訳] まだ、夕暮れの霧に閉じ込められて。
③
水が凍って、流れを止めたり池を覆ったりする。
出典新古今集 春上
「岩間とぢし氷も今朝はとけそめて」
[訳] 岩の間を覆った氷も今朝はとけはじめて。
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