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なんでふの意味

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学研全訳古語辞典

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なん-でふ 【何でふ】

[一]連体詞

なにほどの。どういう。どんな。


出典竹取物語 かぐや姫の昇天


「なんでふ心地すれば、かく、物を思ひたるさまにて月を見給(たま)ふぞ」


[訳] どういう気持ちがするので、こんなに物思いをしているようなようすで月をごらんになるのか。


[二]副詞

どうして(…か、いや、…ない)。▽反語表現に用いる。


出典竹取物語 貴公子たちの求婚


「なんでふさることか、し侍(はべ)らむ」


[訳] どうしてそのようなこと(結婚すること)をいたしましょうか、いや、結婚などいたしません。


[三]感動詞

何を言うのか。とんでもない。▽相手の言い分を否定する語。


出典平家物語 一・祇王


「なんでふ、さやうのあそび者は人の召しにしたがうてこそ参れ」


[訳] とんでもない、そのような遊女は、人のお呼びに従って参上するものだ。


参考

「なにといふ」の変化した語。「なでふ」とも。








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