学研全訳古語辞典 |
に-なむ
分類連語
…に。
出典源氏物語 桐壺
「夜半(よなか)うち過ぎるほどになむ、絶えはて給(たま)ひぬる」
[訳] 夜中を過ぎたころに、(桐壺更衣(きりつぼのこうい)は)お亡くなりになりました。
なりたち
格助詞「に」+係助詞「なむ」
に-なむ
分類連語
…で。…であって。
出典源氏物語 桐壺
「母宮、内裏(うち)のひとつ后腹(きさいばら)になむおはしければ」
[訳] (女君の)母宮は、帝と御母は同じであり、その母后のお腹からお生まれになった皇女でいらっしゃったので。
なりたち
断定の助動詞「なり」の連用形「に」+係助詞「なむ」
に-なむ
分類連語
…ので。
出典源氏物語 朝顔
「かく立ち寄り訪とはせ給(たま)ふになむ、もの忘れしぬべくはべる」
[訳] (あなたが)このようにお見舞い下さるので、この世のつらさも忘れそうでございます。
なりたち
接続助詞「に」+係助詞「なむ」
になむのページへのリンク |