学研全訳古語辞典 |
ほど-こそ-あれ 【程こそ有れ】
分類連語
①
…する時間はあったものの。…する時であるけれども。
出典徒然草 一九
「花もやうやうけしきだつほどこそあれ、折しも雨風うち続きて」
[訳] 桜の花も次第にその季節らしく咲こうとする時であるが、ちょうど雨や風が続いて。
②
「ほどこそありけれ」に同じ。
出典太平記 二
「鬢(びん)の髪のそそぎたるを撫(な)であげ給(たま)ふほどこそあれ、太刀の影後ろに光って見えしかば」
[訳] 鬢の毛のほつれをなでられるとすぐに、太刀の輝きが(俊基(としもと)の)背後で光って見えた。
ほどこそあれのページへのリンク |