学研全訳古語辞典 |
まき 【巻】
①
巻物になった書画や書籍。また、その区分。書籍一般をもいう。
出典源氏物語 絵合
「果てのまきは」
[訳] (絵合わせに出す)最後の絵巻は。
②
連歌(れんが)や俳諧(はいかい)で、歌仙・五十韻・百韻など、ひとまとまりになった作品。
-まき 【巻】
①
巻いた物を数える語。「紙一まき」。
②
巻物仕立ての書物を数える語。「論語十(と)まき」
まき 【牧】
牧場(まきば)。「うまき」とも。
出典源氏物語 須磨
「領じ給(たま)ふ御庄(しやう)・御まきよりはじめて」
[訳] お治めになる御荘園・御牧場をはじめとして。
まき 【真木・槙】
杉や檜(ひのき)などの常緑の針葉樹の総称。多く、檜にいう。
出典新古今集 秋上
「寂しさはその色としもなかりけりまき立つ山の秋の夕暮れ」
[訳] ⇒さびしさは…。◆「ま」は接頭語。
まきのページへのリンク |