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わくらばなりの意味

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学研全訳古語辞典

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わくらば・なり 【邂逅なり】

形容動詞ナリ活用

活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}


たまたまだ。偶然だ。まれだ。▽多く「わくらばに」の形で副詞的に用い、めったにないさまを表す。


出典古今集 雑下


「わくらばに問ふ人あらば須磨(すま)の浦に藻塩(もしほ)たれつつわぶと答へよ」


[訳] たまたまに(私のことを)尋ねる人があったなら、須磨の浦で藻塩草に潮水をかけながら(涙を流して)せつなく思っていると答えてください。


参考

「わくらばに」の形で副詞とする説があるが、これは、用例がほとんど「わくらばに」という連用形であること、しかも、和歌によく用いられる歌語であって、他の活用形がほとんどないことによる。しかし、「わくらばの立ち出(い)でも絶えて」(『更級日記』)〈まれな外出もなくなって。〉のような例も、少ないながら見られるので、形容動詞とする。








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