学研全訳古語辞典 |
わたのはら…
分類和歌
出典百人一首
「わたの原漕(こ)ぎ出(い)でてみればひさかたの(=枕詞(まくらことば))雲居(くもゐ)にまがふ沖つ白波(しらなみ)」
出典詞花集 雑下・藤原忠通(ふぢはらのただみち)
[訳] 大海原に舟を漕ぎ出して見渡すと、雲と見まちがえるばかりの沖の白波であることよ。
わたのはら…
分類和歌
出典百人一首
「わたの原八十島(やそしま)かけて漕(こ)ぎ出(い)でぬと人には告げよ海人(あま)の釣(つ)り舟」
出典古今集 羇旅・小野篁(をののたかむら)
[訳] 「広い海原の数多くの島を目ざして船出した」と都にいる私の親しい人に告げておくれよ、漁師の釣り船(の人)よ。
鑑賞
詞書(ことばがき)によれば、流罪(るざい)によって難波(なにわ)から隠岐(おき)へ船出する折に詠(よ)んだ歌。「人」は、都に残る妻や母であろう。
わた-の-はら 【海の原】
広々とした海。海原(うなばら)。「わだのはら」とも。
出典古今集 羇旅
「わたのはら八十島(やそしま)かけて漕(こ)ぎ出(い)でぬと人には告げよ海人(あま)の釣(つ)り舟」
[訳] ⇒わたのはらやそしまかけて…。
わたのはらのページへのリンク |