学研全訳古語辞典 |
ふ-かく 【不覚】
①
悟っていないこと。思慮分別がないこと。愚かなこと。
②
油断して失敗すること。不名誉な誤ちを犯すこと。
出典平家物語 九・宇治川先陣
「高名(かうみやう)せうどて、ふかくし給(たま)ふな」
[訳] 手柄を立てようと思って、油断して失敗しなさるな。
③
意識不明。人事不省。
④
ひきょうであること。おくびょう。
出典夜討曾我 謡曲
「寝入りたる所を斬(き)っては、ふかくと思うて」
[訳] 深い眠りに入ったところを切っては、ひきょうなことと思って。
不覚のページへのリンク |