学研全訳古語辞典 |
まじら・ふ 【交じらふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
まじり合う。
出典枕草子 花の木ならぬは
「楠(くす)の木は、木立(こだち)多かる所にも殊にまじらひ立てらず」
[訳] くすの木は、木立の多い所でも格別他の木にまじり合って立っていることもなく。
②
仲間に加わる。交際する。
③
宮仕えする。
出典源氏物語 桐壺
「かたじけなき御心ばへの、たぐひなきを頼みにてまじらひ給(たま)ふ」
[訳] もったいない(桐壺(きりつぼ)帝の)ご愛情が、比べるものがないほど強いのを頼りにして(更衣は)宮仕えしなさる。
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