学研全訳古語辞典 |
かは・す 【交はす】
活用{さ/し/す/す/せ/せ}
①
互いに通わせる。やりとりする。
出典源氏物語 帚木
「さる心をかはせるにやありけむ」
[訳] そのような気持ちを互いに通わせていたのであったのだろうか。
②
交差させる。交える。
出典源氏物語 桐壺
「羽を並べ枝をかはさむ」
[訳] 翼を並べ(て飛び)枝を交えよう(=一心同体となって深く愛し合おう)。
③
移す。ずらす。
出典枕草子 ねたきもの
「時かはさず、あまたして縫ひて参らせよ」
[訳] 時を移さず、大勢で(手分けして)縫ってさし上げなさい。
活用{さ/し/す/す/せ/せ}
〔動詞の連用形に付いて〕互いに…し合う。
出典伊勢物語 二三
「恥ぢかはしてありけれど」
[訳] 互いに恥ずかしがり合っていたが。
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