学研全訳古語辞典 |
まじは・る 【交はる】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
入りまじる。
出典栄花物語 音楽
「いろいろまじはり輝けり」
[訳] 色とりどりに入りまじって輝いている。
②
まぎれ入って身を隠す。
出典方丈記
「世を遁(のが)れて、山林にまじはるは」
[訳] 世間を逃れて、山林にまぎれ入って身を隠すのは。
③
交際する。つき合う。
出典徒然草 一一三
「老人(おいびと)の若き人にまじはりて、興あらんともの言ひゐたる」
[訳] (見苦しいことは)老人が若い人とつき合って、おもしろがらせようと話をしていることだ。
④
(男女が)関係する。
参考
(1)漢文訓読体の文章に多く用いられる。(2)③は、「人にまじはる」「衆にまじはる」の形をとる。
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