学研全訳古語辞典 |
あま・る 【余る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
(ある数量を)越える。余る。
出典竹取物語 貴公子たちの求婚
「翁(おきな)、年七十にあまりぬ」
[訳] 老人は年が七十歳を越えていた。
②
満ちあふれる。ありすぎる。
出典古今集 仮名序
「在原業平(ありはらのなりひら)は、その心あまりて」
[訳] 在原業平は情愛が満ちあふれて。
③
(能力・身分の程度などを)超える。分に過ぎる。
出典源氏物語 桐壺
「身にあまるまでの御心ざしの」
[訳] 分に過ぎるほどまでのご愛情が。
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