学研全訳古語辞典 |
たっと・し 【尊し・貴し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
「たふとし」に同じ。
出典平家物語 二・徳大寺之沙汰
「さしもたっとき霊仏・霊社のいくらもまします」
[訳] あんなにも貴い霊験あらたかな仏・霊験あらたかな神社がいくらでもおありになる。◆「たふとし」の促音便。
たふと・し 【尊し・貴し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
けだかい。高貴だ。尊い。「たっとし」とも。
出典徒然草 五二
「聞きしにも過ぎて、たふとくこそおはしけれ」
[訳] 聞いていたのにもまさって、けだかくいらっしゃいました。
②
価値が高い。すぐれている。貴い。
出典万葉集 三四二
「極まりてたふときものは酒にしあるらし」
[訳] この上なく価値が高いものは酒であるらしい。
とうとし 【尊し・貴し】
⇒たふとし
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