学研全訳古語辞典 |
あ・ふ 【敢ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
堪える。我慢する。持ちこたえる。
出典源氏物語 宿木
「霜にあへず枯れにし園(その)の菊なれど」
[訳] 霜に堪えられず枯れてしまった庭園の菊であるけれども。
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
〔動詞の連用形に付いて〕すっかり…する。…しきる。
出典源氏物語 桐壺
「御かたち・心ばへ、ありがたく珍しきまで見え給(たま)ふを、え嫉(そね)みあへ給はず」
[訳] ご容貌(ようぼう)やご性質が世にもまれで珍しいまでにお見えになるのを、(人々も)憎み通すことがおできにならない。
参考
下に「ず」「なむ」を伴って用いられることが多い。
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