学研全訳古語辞典 |
あけぼの 【曙】
夜明け方。
出典枕草子 春はあけぼの
「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる」
[訳] 春は夜明け方がよい。だんだんと白くなっていく空の山の稜線(りようせん)に接するあたりが、少し明るくなって、紫がかっている雲が細く横に長く引いているの(はとても趣深い)。
参考
東の空が明けはじめ、ほのかに白い状態の時分。夜明け前のまだ暗い時分の「暁(あかつき)」の終わりころから、日の出前の明るくなる時分の「朝ぼらけ」に先立つ時刻をさす。⇒あした・ゆふべ
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