学研全訳古語辞典 |
きはま・る 【極まる・窮まる】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
極限に達する。きわまる。
出典平家物語 五・都遷
「およそ平家の悪行(あくぎやう)においてはきはまりぬ」
[訳] だいたい平家の悪行については極限に達した。
②
ゆきづまって窮する。きわまる。
出典方丈記
「日をへつつきはまりゆくさま、少水の魚のたとへにかなへり」
[訳] 一日一日とゆきづまって窮していくさまは、少水の魚(=少しの水の中の魚)のたとえのとおりだった。
③
終わりとなる。尽きる。きわまる。
出典平家物語 一一・剣
「帝運のきはまる程の御事はあらじかし」
[訳] 帝(みかど)のご運が尽きるほどのことはないでしょうよ。
④
決まる。決定する。
出典猿座頭 狂言
「身共が平家は、語る座敷がきはまって」
[訳] 私が語る『平家物語』は、語る席が決まって。
きわまる 【極まる・窮まる】
⇒きはまる
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