学研全訳古語辞典 |
えん 【艶】
優美な風情。はなやかな美しさ。
出典無名抄 近代歌体事
「心にも理(ことわり)深く、詞(ことば)にもえん極まりぬれば」
[訳] 内容的にも道理が深く、表現でも優美な風情が十分となった場合には。
艶
分類文芸
中世の歌学の美的理念の一つ。和歌の批評用語として、古典的で深みのある優美な余情美をさす。特に藤原俊成(ふじわらのとしなり)の主張するところで、その子定家(さだいえ)の歌論もこれを出発点としている。
つや 【艶】
①
潤いのある美しい光沢。
②
愛敬(あいきよう)。お世辞。
③
色事。情事。
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