学研全訳古語辞典 |
ひょうはく 【漂泊】
⇒へうはく
へう-はく 【漂泊】
①
流れただようこと。漂流すること。
出典太平記 一一
「時直(ときなほ)わづかに五十余人になつて、柳浦(やなぎがうら)の浪(なみ)にへうはくす」
[訳] 時直はわずかに(兵が)五十余人になって、柳浦(=今の福岡県北九州市にあった地名)の海の波にただよっていた。
②
(居所を定めず)さまよい歩くこと。
出典奥の細道 出発まで
「片雲の風にさそはれて、へうはくの思ひやまず」
[訳] ちぎれ雲が風に流されるように(私も)居所を定めずにさまよいたいという気持ちが抑えられず。
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