学研全訳古語辞典 |
かよは・す 【通はす】
活用{さ/し/す/す/せ/せ}
①
通わせる。行き来させる。また、(女が)夫として出入りさせる。
出典源氏物語 夕顔
「蔵人(くらうど)の少将をなむかよはす」
[訳] 蔵人(くろうど)の少将を夫として通わせる。
②
(手紙を)送り届ける。
出典竹取物語 御門の求婚
「御文(ふみ)を書きてかよはさせ給(たま)ふ」
[訳] お手紙を書いて送り届けあそばす。
③
行き渡らせる。広く通用させる。
出典源氏物語 常夏
「よろづの事にかよはし、なだらめて」
[訳] あらゆることに行き渡らせ、むらがないようにして。
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