学研全訳古語辞典 |
かよひ 【通ひ】
①
行ったり来たりすること。往来。
出典源氏物語 夕顔
「田舎のかよひも、思ひかけねば」
[訳] 田舎への(行商の)行き来も、期待できないから。
②
行ったり来たりする道。通路。
③
(手紙・言葉などの)やりとり。
④
飲食物を給仕すること。また、その人。
出典宇治拾遺 九・一
「ありつる宿にかよひしつる郎等(らうどう)なり」
[訳] さっきの宿で食事の給仕をしていた家来である。
⑤
掛け買いの代金を月末などにまとめて支払う方法。また、通い帳。
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