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闇の意味

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学研全訳古語辞典

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やみ 【闇】

名詞

暗やみ。月の出ていない夜。闇夜。


出典枕草子 春はあけぼの


「やみもなほ、蛍の多く飛びちがひたる」


[訳] 月の出ていない夜もやはり、蛍がたくさん入り乱れて飛んでいる(のがおもしろい)。


(心の)乱れ。思慮分別が失われている状態。


出典源氏物語 桐壺


「くれまどふ心のやみも、たへがたき片はしをだに」


[訳] (亡き娘を思って)途方に暮れる(親の)心の乱れも、堪えがたく悲しい(が、その)一端だけでも。


煩悩に迷う世界。現世。


出典千載集 釈教


「夢覚めむそのあかつきを待つほどのやみをも照らせ法(のり)のともし火」


[訳] 迷いから覚めるその暁を待つ間の煩悩の世界である現世を照らしてください、仏法の灯火よ。◇仏教語。








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