学研全訳古語辞典 |
し-だい 【次第】
①
順序。順。
出典源氏物語 鈴虫
「人々の御車、しだいのままに引きなほし」
[訳] 人々の御車を(身分の)順のとおりに並べなおし。
②
なりゆき。経過。いきさつ。事情。
出典宇治拾遺 一・三
「事のしだいをこまかに問ひければ、教へつ」
[訳] 事のなりゆきを細かく尋ねるので、教えた。
③
能楽で、七五調三句より成る、謡曲の構成要素の一つ。シテ・ワキ・ツレの登場第一声として謡う短い詞章。概要や自分の境遇などを述べる。
-しだい 【次第】
①
〔名詞や動詞の連用形に付いて〕…しだい。…まま。▽そのなりゆきに任せる意を表す。「崩れしだい」。
②
〔動詞の連用形に付いて〕…するとすぐに。…しだい。▽その物事が終わるやいなやの意を表す。「見付けしだい」
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