学研全訳古語辞典 |
あやまた-・ず 【過たず】
分類連語
①
〔連用修飾語を受けて〕…のとおり。…にたがわず。
出典今昔物語集 一九・七
「夢の告げをあやまたず」
[訳] 夢のお告げのとおり。
②
〔副詞的に用いて〕
(ア)
ねらいたがわず。
出典平家物語 一一・那須与一
「あやまたず扇の要(かなめ)ぎは一寸ばかりおいて」
[訳] ねらいたがわず扇の要のきわから一寸(=約三センチ)くらい離れて。
(イ)
案の定。
出典徒然草 八九
「あやまたず足もとへふと寄り来て」
[訳] 案の定足もとへすばやく寄ってきて。
なりたち
動詞「あやまつ」の未然形+打消の助動詞「ず」
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