学研全訳古語辞典 |
おどろ・く 【驚く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
はっと気がつく。
出典古今集 秋上
「秋来(き)ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」
[訳] ⇒あききぬと…。
②
驚く。びっくりする。
出典源氏物語 若紫
「聖(ひじり)『…いかで、かうおはしましつらむ』とおどろき騒ぎ、うち笑みつつ見奉る」
[訳] 聖は「…どうしてこのようにおいでになったのでしょうか」と驚きあわて、ほほえみながら(源氏を)見申し上げる。
③
はっと目をさます。
出典更級日記 大納言殿の姫君
「なほさるにてこそはと思ひてあるに、わづらふ姉おどろきて」
[訳] やはり、主人のそばをはなれれば、猫が鳴くのはあたりまえのことであろうと思っていると、病気の姉がはっと目をさまして。
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