学研全訳古語辞典 |
おもひ-か・く 【思ひ懸く】
活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}
①
心にとめる。
出典枕草子 六位の蔵人などは
「六位の蔵人(くらうど)などはおもひかくべきことにもあらず」
[訳] 六位の蔵人などは心にとめるべきものでもない。
②
予想する。
出典徒然草 一三七
「おもひかけぬは死期(しご)なり」
[訳] 予想しないものは死の時期である。
③
恋い慕う。
出典伊勢物語 五五
「昔、男、おもひかけたる女のえ得(う)まじうなりての世に」
[訳] 昔、ある男が、恋い慕っていた女が手に入れられなくなってしまったときに。
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