学研全訳古語辞典 |
からころむ…
分類和歌
「韓衣(=枕詞(まくらことば))裾(すそ)に取りつき泣く子らを置きてそ来(き)ぬや母(おも)なしにして」
出典万葉集 四四〇一・防人歌(さきもりうた)
[訳] 着物の裾にすがりついて泣く子供たちを置いて来てしまったのだなあ。その子供たちの母親もいない状態で。
鑑賞
信濃(しなの)の国(長野県)の防人の歌。母のいない子供を残して任地へやってきた防人が、その悲痛な心情を詠んだもの。「からころむ」は「からころも」の東国方言。
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