学研全訳古語辞典 |
か-や
《接続》体言および活用語の連体形に付く。
①
〔感動・詠嘆〕…ことだなあ。
出典日本書紀 神武
「うれたきかや」
[訳] 嘆かわしいことだなあ。
②
〔詠嘆を含んだ疑問〕…かなあ。
出典羽衣 謡曲
「さては天人にてましますかや」
[訳] それでは(あなたは)天人でいらっしゃるかなあ。
③
〔反語〕…か、いや…ではない。
出典太平記 一一
「時の間(ま)もながらふべき我が身かや」
[訳] (夫・子供の亡き後)ほんのしばらくの間も生きながらえられる我が身であろうか、いやそうではない。
参考
①は詠嘆の終助詞「か」に詠嘆の間投助詞「や」が、②③は疑問・反語の係助詞「か」に詠嘆の間投助詞「や」が付いて一語化したもの。
かや 【萱・茅】
すすき・すげ・ちがやなど、屋根をふく丈の高い草の総称。▽上代東国方言では「かえ」とも。
かやのページへのリンク |