学研全訳古語辞典 |
くね・る
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
すねる。ひがむ。
出典蜻蛉日記 中
「『なほ、年の初めに、腹立ちな初(そ)めそ』など言へば、少しはくねりて書きつ」
[訳] 「やはり、年の初めに、腹を立て始めるな」などと(侍女が)言うので、少しはすねて(返事を)書いた。
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
恨んで愚痴をこぼす。
出典古今集 仮名序
「女郎花(をみなへし)の一時(ひととき)をくねるにも、歌を言ひてぞ慰めける」
[訳] 女郎花の盛りが短いのを恨み愚痴をこぼすのにも、歌を詠んで気を晴らしたのだった。
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