学研全訳古語辞典 |
さか・ふ 【境ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
境界線をつける。区切る。
出典万葉集 九五〇
「大君のさかひ賜(たま)ふと山守すゑ守(も)るとふ山に」
[訳] 天皇が境界線をつけなさるために山の番人を置いて見張るという山に。
さか・ふ 【逆ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
背く。逆らう。
出典徒然草 一五五
「ついで悪(あ)しき事は、人の耳にもさかひ、心にも違(たが)ひて、その事成らず」
[訳] 折の悪い事柄は、他人の耳にも逆らい、心にも背いて、その事柄が成就しない。
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
[一]に同じ。
出典平家物語 三・法印問答
「下(しも)として上(かみ)にさかふる事」
[訳] 臣下として主君に逆らうことは。
さかふのページへのリンク |