学研全訳古語辞典 |
だに-も
分類連語
①
…だけでも。
出典徒然草 七
「つくづくと一年(ひととせ)を暮らすほどだにも、こよなうのどけしや」
[訳] しみじみと一年を暮らすだけでも、この上なくゆったりとしている(ものである)よ。
②
…さえも。
出典古今集 春上
「春や疾(と)き花や遅きと聞き分かむ鶯(うぐひす)だにも鳴かずもあるかな」
[訳] 春が来るのが早いのか、花の咲くのが遅いのかとその声を聞いて判別しようと思うそのうぐいすさえも鳴かないでいることよ。
なりたち
副助詞「だに」+係助詞「も」
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