学研全訳古語辞典 |
にはか・なり 【俄なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
突然だ。だしぬけだ。急だ。
出典源氏物語 桐壺
「野分(のわき)たちて、にはかに肌寒き夕暮れの程」
[訳] 嵐が吹いて、急に肌寒くなった夕暮れのころ。
②
病気の容態が急変する。危篤(きとく)になる。▽「にはかになる」の形で用いる。
出典古事記 景行
「この時御病(みやまひ)いとにはかになりぬ」
[訳] この時(倭建命(やまとたけるのみこと)の)ご病気がたいそう急変して危篤になった。
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