学研全訳古語辞典 |
はづか・し 【恥づかし】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
①
気づまりだ。気が引ける。気恥ずかしい。▽自分の気持ちを表す。
出典徒然草 五六
「隔てなく慣れぬる人も、ほど経て見るは、はづかしからぬかは」
[訳] うちとけて慣れ親しんだ人も、しばらくぶりで会うときには、気づまりでないか、いや気づまりだ。
②
こちらが気恥ずかしくなるほどりっぱだ。すぐれている。
出典枕草子 うれしきもの
「はづかしき人の、歌の本末(もとすゑ)問ひたるに、ふとおぼえたる、我ながらうれし」
[訳] こちらが気恥ずかしくなるほどりっぱな方が、歌の上の句と下の句をたずねたときに、さっと思い出したのは、我ながらうれしい。
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