学研全訳古語辞典 |
はへわらへ…
分類俳句
「這へ笑へ二つになるぞ今朝からは」
出典おらが春 俳文・一茶(いつさ)
[訳] さあ、はいはいをしてごらん、笑ってごらん。新しい年が明けた今朝からは、お前は二歳になるのだよ。
鑑賞
文政元年(一八一八)五月に五十六歳でもうけた長女さとが、初めての新年の朝を迎え、数え年二歳になった折の句。娘に一人前(いちにんまえ)の雑煮膳(ぞうにぜん)を出したという前書きがあり、老齢の父親の喜びがあふれている。この年、娘は伝染病で亡くなり、その追悼のため『おらが春』を編んだ。季語は「けさの春」で、季は春・新年。
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