学研全訳古語辞典 |
みちのべに…
分類和歌
「道の辺(べ)に清水流るる柳陰しばしとてこそ立ちどまりつれ」
出典新古今集 夏・西行(さいぎやう)
[訳] 道のほとりに清水が流れている柳の木陰よ。しばらくの間と思って立ちどまったはずだったのに(つい長い時間を過ごしてしまったよ)。
鑑賞
この柳は、今の栃木県那須(なす)郡那須町芦野(あしの)の「遊行柳(ゆぎようやなぎ)」で、芭蕉(ばしよう)も柳を訪れて「田一枚植ゑて立ち去る柳かな」(『奥の細道』)〈⇒たいちまい…。〉と詠み、また、謡曲『遊行柳』のモチーフともなって有名である。
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