学研全訳古語辞典 |
む-じゃう 【無常】
①
すべてのものが絶えず生滅(しようめつ)・変化して、少しの間も同じ状態にとどまっていないこと。
出典方丈記
「その主(あるじ)と栖(すみか)と、むじゃうを争ふさま」
[訳] その主人と家とが無常であることを競争するかのように滅びてゆくようすは。◇仏教語。⇒無常
分類文芸
。
②
死。▽人の世がはかないことから。
出典徒然草 五九
「むじゃうの来たることは、水火の攻むるよりも速やかに」
[訳] 死の到来することは、水や火が押し寄せてくるのよりも速くて。
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