学研全訳古語辞典 |
もの-な・る 【物馴る・物慣る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
物事に慣れて、わきまえる。習熟する。
出典徒然草 二三四
「かやうの事は、ものなれぬ人のあることなり」
[訳] こういうことは、物事に慣れない人がすることである。
②
なれ親しんで、くだけた態度をとる。なれなれしくする。
出典源氏物語 藤裏葉
「御仲らひ、あらまほしくうち解けゆくに、さりとて、さし過ぎものなれず」
[訳] (明石君との)御仲も理想的にうちとけてゆくが、だからといって、出すぎもせずなれなれしくもせず。
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